トレーニングにおける”7つの原則”とは?
人は様々な理由でトレーニングをするものです。
競技のパフォーマンスを上げたい…
次の大会で勝ちたい!
カッコイイ身体になりたい!
デブはもういやだ…
老後も健康でいたい!
膝や腰の痛みに悩まされたくない!
それぞれの理由で身体を鍛えることに向かうわけですが、
そうやってトレーニングする人が覚えておくべき”7つの原則”というものがあります。
トレーニング界では、「4つの原則」やら「5つの原則」やら、数は色々変わるんですが(笑)
この7つだけ覚えておけば間違いないでしょう。
トレーニング7つの原則
Overlord Principle
筋肉の力を高めるには、日常生活でかかるより強い刺激、強い負荷を課す必要があります。
日常生活と対して変わらない負荷では、強くなるはずがないのです。
Progressive Overlord Principle
過負荷によって筋肉の力が強くなるのに合わせて、負荷も大きくしていく必要があります。
単なる負荷の大きさだけでなく、負荷の量、負荷のかけ方なども変えていくのが有効です。
いつまでも同じ負荷で続けていては、進化は望めません。
Continuous Principle
身体は簡単には変わりません。
筋肉の高度な発達のためには、強い意志を持って一定期間継続する必要があります。
何事も一朝一夕ではいかないのです。
Training Speciality
トレーニングには、身体に与えた運動刺激の種類によって、その効果が異なります。
マラソン選手と同じトレーニングをしても、ハンマー投げでは活かせません。
負荷のかけ方、強度、量、速度、関節角度など、それぞれの目的に応じたトレーニング種目を選択する必要があります。
Multilateral Principle
瞬発力、持久力、敏捷性など、すべての体力要素をバランス良く鍛えることで、相乗効果を得られます。
筋トレにおいては、下半身だけ、上半身だけ、などにならず、全身をバランス良く鍛えることが必要です。
体の中の一部だけが強くても、十分な力を発揮することは出来ません。
Individualization Principle
年齢、性別、体力、体格、健康状態、運動経験など、それぞれの個人的な事情を考慮した上でトレーニング種目を選択することが必要です。
トレーニングジムには「筋肥大こそ正義!!」と言って聞かない困ったマッチョも結構います(笑)
Conscioususness Principle
トレーニング理論(目的、方法、効果)についてよく理解し、常に目的意識と向上心を持ってトレーニングに向かうことが必要です。
筋トレなら「今はどこの筋肉を鍛えているのか」。ストレッチなら「今はどこの筋肉を伸ばしているのか」を意識することによって、効果が断然違ってくることはよく知られています。
以上がトレーニングの”7つの原則”です。
このうち、@〜Cは数々の実証実験で科学的にも解明されているもの。
それに対し、D〜Fは実証性を示すのが難しく、「経験的に知られているもの」と言った方が良いかもしれません。
トレーニングを行う人は、これらの原則を十分に理解し、自分のトレーニング目的と内容を照らし合わせて考えてみましょう!