EMSの副作用は?消費者庁の調査と大企業の研究から読む
妊娠中や心臓疾患者には使用できないのに、注意書きがわかりづらい
これは副作用とは少し違いますが、国民生活センターによる注意点です。
EMSは低周波治療器などと同じで、妊娠中や心臓疾患の方には使用できません。
また、健康な人であっても心臓に近い胸に貼り付けての使用はできません。
これらの注意点は非常に重要なことなのに、外箱などにわかりやすい注意書きがしていないという指摘がなされています。
説明書に細かい字で膨大な注意書きとともに書いてあるだけなので、もっとわかりやすく表示するように求めています。
EMSを購入する際は、注意書きのわかりやすさなども、その企業の良心を測る指標になるかもしれませんね。
電池の使用可能時間が表記より明らかに少ない
これも副作用ではないですが、国民生活センターの指摘であったので書いておきます。
取扱説明書に表示されていた1 つの電池で可能な運転回数は約40〜400 回と銘柄間で異なっていた。繰り返し運転の結果、15 回以降に運転時間が極端に短くなり途中停止を繰り返すものや、運転開始から13 回、55 回で操作が不能になるなど、同種の新品電池を用いている
にもかかわらず、銘柄間において電池の消耗度には大きな差が見られた。
運転回数を満たしていたのは1 銘柄のみであり、その他の3 銘柄は表示でうたわれている回数まで使用できず、表示は不正確で問題である。
ひどい話ですね。
特に、低価格のものほどこの傾向があるようです。
EMSにかぎらず、最近の家電製品は安いものほど寿命が短く「安物買いの銭失い」になることが多いですね。
EMS購入の際は、信頼できるメーカーのものを選ぶようにしましょう。
EMSは内臓に障害などの影響がある?
このページに、「EMS 内臓 障害」などの検索ワードで訪問してくださる方が結構いらっしゃいます。
ネットを調べていても、「EMSは内臓に悪影響がある!」と言った言説がちらほら見られますが、私が調べた限り、信頼できる機関や企業の調査によって「EMSが内臓に悪影響を及ぼす」とされる報告は見当たりませんでした。
なお、上記の消費者庁の調査では、EMS商品に寄せられたクレームの中で、以下のようなものがありました。
平成14年・20代女性微弱電流の刺激により筋肉を収縮させることで、特定部位のぜい肉が落ちるという器具を通信販売で購入し、下腹部に装着して10 分間使用した。
ひどい痛みを感じたので2日後に病院で見てもらったところ、内臓には異常はないが、筋肉に炎症がおきていると言われた。
横になるとさらに痛くなり夜も眠れない。
このケースでは、おそらく下腹部に装着した際に動作レベルが高すぎたせいで、激しい筋肉痛による炎症が発生したものと思われます。
腹筋ローラーをがっつりやった翌日などに、下腹部に強烈な筋肉痛が来ることってありますよね。あれと同じでしょう。
この際にも、「内臓に異常はない」という診断が出ていますので、筋肉への刺激が強すぎないようにレベルを調整すれば、EMSを使用して内臓に障害が出ることは考えにくいと思われます。
また、世界的に有名な企業である「東レインターナショナル」が開発したEMS機器では、東レのHPではEMSの人体への影響について次のように記載しています。
Q.身体に電気を流しても大丈夫ですか?A.大丈夫です。
体内で起こっている筋肉を動かすための脳から筋肉への電気的信号と同等の信号を送るだけです。
EMS運動法は、30年以上前から世界中で研究されているトレーニング方法です。オリンピック選手や各スポーツ選手の筋肉トレーニングを目的として、長年利用されています。
Q.どれくらい電磁波は出ていますか?人体に影響はありませんか?
A.電気を使用する器械ですので、多少は発生しています。
ただ、他の家電製品(テレビ・パソコン・電子レンジ・冷蔵庫・蛍光灯など)に比べると、圧倒的に少ないです。
発生レベルとしては、卓上電卓や目覚し時計と同レベルですので、全く問題ありません。安心してご使用できます。
http://www.torelete.jp/
世界の東レが「大丈夫」と言い切っていますね。
しかも、「EMS運動法は、30年以上前から世界中で研究されているトレーニング方法です。オリンピック選手や各スポーツ選手の筋肉トレーニングを目的として、長年利用されています。」とありますから、トレーニングの効果としても期待できるものではないでしょうか。
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