食べてないのに何故太る!?何故痩せない!?ダイエットを左右する”モナリザ仮説”とは?

食べてないのに太る

「ぜんぜん食べてないのに痩せない!」

 

ダイエッターの典型的な言い訳ですが、実際に過食していないのに太る場合はあります。

 

ダイエットの原則は「消費カロリー>摂取カロリー」の状態をつくること

 

そのために摂取カロリーを減らしているのに何故痩せないのか?

 

この疑問にヒントを与えてくれるのが、1991年に発表された”モナリザ仮説”というもの

 

今回は、このモナリザ仮説についてご紹介します!

 

痩せないのは交感神経の活動低下が原因?

1991年にアメリカのジョージ・ブレイ博士が提唱した仮説

 

「肥満の大部分は交感神経の活動低下が原因」

 

この英文の頭文字を取って、MONA-LISA仮説と呼ばれています。

 

交感神経とは、自律神経の一種で、生きるのに欠かせない身体の機能を無意識下で制御している神経システムのことです。

 

自律神経は、身体を活動モードにする”交感神経”
身体を休息モードにする”副交感神経”の2つからなっています。

 

交感神経が優位になっていると、体の機能は活発に活動し、そのためには多くのカロリーが消費されます。
交感神経の活性は基礎代謝とも深く関わっており、交感神経の活性が低いと基礎代謝も目に見えて下がると言われています。

 

運動もせずに、単に食事を減らすだけで摂取カロリーを減らそうとするダイエットでは、身体が「飢餓」の状態だと勘違いし、交感神経を抑えて消費カロリーを減らす”省エネモード”に突入します。

 

交感神経の活動低下によって普段よりも消費カロリーが大幅に抑えられるため、全然食べていなくても痩せない、逆に太るというのが、モナリザ仮説の概要になります。

 

運動すれば交感神経は元気になる

肥満の原因が交感神経の活動低下なら、では交感神経を活性化するにはどうすれば良いのでしょうか?

 

その最も効果的な方法が「運動」です。

 

運動によって身体が刺激を受けると、副腎から血中にアドレナリンが放出され、交感神経に作用して活性を上げる働きがあります。

 

筋肉など各細胞の中には、脂質や糖質を燃料としてエネルギーを生み出すミトコンドリアがあり、交感神経はミトコンドリアに備わっている「UCP3」というタンパク質を刺激して、脂質からエネルギーを生み出すサイクルを加速します。

 

これによって、豊富なエネルギーを得た身体の各機能は活発に働くようになり、安静時の代謝も、一日の総消費カロリーも増えるから、結果として”痩せやすい身体”になっていくと言うわけです。

 

食べてないのに太る

運動後も代謝は上がり続ける

車がブレーキをかけても急には止まれないように、身体だって活動をやめてもしばらくは止まれません。

 

激しい運動をした後は、その後もしばらくは興奮した状態が続きますよね。
身体の中でも、活発な活動は運動を止めたあともしばらくは続いているのです。

 

この代表例が「運動後過剰酸素消費」という現象で、英文の頭文字をとって「EPOC」とも呼ばれます。

 

簡単にいえば、運動によって激しく酸素を消費した後に、十分に供給されなかった分の酸素を取り戻そうとして、酸素消費が増える現象です。

 

運動をした後に酸素消費が増えるのは、疲労した細胞の修復、消費したグリコーゲンの補充、ホルモンバランスの再調整などにより、体内を運動前の正常な環境へ戻そうとする「ホメオスタシス(恒常性)」によるものと考えられています。

 

代謝を上げるなら筋トレが最強!

EPOCの時間が長引くほど、代謝向上には有利になります。

 

では、EPOCが長い運動とは何でしょうか?

 

それが、高強度の筋トレです。

 

東京理科大学の向井敬洋氏によると「30分の有酸素運動ではEPOCは45分ほどだが、30分の高強度ウエイトトレーニングではEPOCが38時間ほど続くこともある。」とのことです。

 

有酸素運動に比べて、高強度の筋トレでは「筋繊維の激しい損傷」が起こります。

 

細胞の物理的な損傷というダメージに対し、身体は栄養の供給、細胞分裂の促進、ホルモンの分泌などで対応します。
当然、これらの作業には多くのカロリーが消費されるわけで、それがダイエットにも効果を発揮するのです。

 

このように、トレーニングを終えた後も身体の中でカロリーを消費し続けることは、筋トレの”アフターバーン効果”として、昔から知られていました。

代謝を上げたいなら下半身トレ!

一口に筋トレと言っても、様々なトレーニングがあります。

 

理想とする体型で選ぶべき種目は変わってきますが、「代謝を上げたい」という目的を考えるなら、より多くの筋肉を動員できるトレーニングを優先して行うべきです。

 

つまり、筋肉の7割が集中する下半身のトレーニング
「スクワット」「デッドリフト」は優先して取り入れたいところですね。

 

上半身のトレーニングであれば、やはり大きな筋肉を動員できるベンチプレスや懸垂、腕立て伏せなどが有効でしょう。

 

大きな筋肉を動員するトレーニングを行うことで、筋トレ自体の消費カロリーも増えるしEPOCも稼げます。

 

「筋トレは大きい筋肉から鍛える」という基本には、こういった意味もあるのです。

 

食べてないのに太る

ダイエットには筋トレが欠かせない!

「食べてないのに太る!」

 

こういう事を言う人って、大体は”運動不足”じゃないですか?

 

ダイエット中なのに全然運動をしていない、
もしくは、運動が苦手で効果的な運動が出来ていない

 

こういう場合には、交感神経の活性が低下して消費カロリーが少なくなっている可能性があります。

 

この状態では、どんなに食事を減らしても苦痛が増えていくだけですので、同じ苦痛なら運動の効果をプラスしてみるべきです。

 

「ダイエットには筋トレが不可欠」というのは、このサイトで繰り返し述べてきました。

 

筋トレには、筋肉を増やすだけでなく、交感神経の活性化によって基礎代謝を増やす効果があります。

 

代謝を上げて”痩せやすい体質”を手に入れるために、今日からでも筋トレを始めましょう!


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