イミダペプチドとは?疲労回復に高い効果があるって本当!?
イミダペプチドとは、最近注目されている”疲労回復”に効果が高いとされる成分です。
日常的にトレーニングを行うトレーニーにとって、疲労回復は重大なテーマ。
積極的に疲れることをしている以上、回復に関しても積極的にアプローチしていく必要があるのです。
今回は、イミダペプチドの詳しい効果についてご紹介します!
イミダペプチドは筋肉中のアミノ酸ペプチド
イミダペプチドとは、「イミダゾールジペプチド」の略で、イミダゾール基を含むアミノ酸が結合したペプチドのこと。
そもそも、アミノ酸がいくつか結合したものを「ペプチド」と呼ぶのですが、イミダゾールジペプチドは1900年にガチョウの骨格筋に豊富に含まれることが発見されたのが最初で、意外と歴史は古いのです。
ガチョウの祖先は渡り鳥であったと言われており、イミダペプチドは渡り鳥の胸肉に豊富に含まれていることが知られています。
その他にも、マグロ、カツオなどの回遊魚の骨格筋にも多く含まれており、要するに「長時間運動し続けていている動物の筋肉」には、共通してイミダペプチドが非常に多く含まれているのです。
人間においては、骨格筋と脳にイミダペプチドの合成酵素が集中的に分布しており、やはり消耗の激しい部位にイミダペプチドがたくさんあることがわかります。
このため、イミダペプチドは「長時間動き続けるための疲労回復」に大きな働きをしていると考えられてきたのです。
その後2006年に、「疲労の度合いの数値化」が確立したことでイミダペプチドの研究も加速。
大阪市立大学の研究でも、イミダペプチドを摂取することによって疲労の度合いが軽減し、長時間運動を続けられることが示されています。
イミダペプチド成分を4週間毎日投与後、4時間の自転車こぎ運動を行い、日常生活で起こる肉体疲労の負荷をかけた。
イミダペプチド成分の入らない同じ食事を与えた群との比較で、実験終了直後の疲労感で、イミダペプチド成分を摂取しなかった群では、した群の約1.5倍、実験終了4時間後には約2倍の差が出た。
http://japanpm.com/research.html
イミダペプチドには極めて高い抗酸化作用
イミダペプチドの具体的な体内での生理作用としては、乳酸の分解促進、尿酸量の調節、筋pH低下の緩衝作用、またイミダゾール基により活性酸素を抑える抗酸化作用を持つことが報告されています。
特に重要なのが極めて高い抗酸化作用で、運動に伴って発生する活性酸素による酸化ストレスを軽減する働きがあると考えられています。
運動による疲労には「4つの段階」があることは別の記事でも紹介しています。
>筋トレで起こる「4つの疲労」とは?休養と回復の目安
・エネルギーレベルの疲労
・ホルモンレベルの疲労
・筋繊維レベルの疲労
・中枢神経レベルの疲労
このうち最初の3つは、トレーニング後に栄養を十分にとってしばらく休んでいれば自然に回復するものです。
しかし、中枢神経レベルの疲労に関しては完全な回復までに1週間以上かかるという説もあり、週に何回も運動しているような人は、徐々に疲労が蓄積してオーバートレーニングの兆候が出てきます。
トレーニーで無くても、忙しい毎日の中で慢性的な疲労感を感じている人は多く、激しい運動の直後で無いのに「疲労感」を感じる場合、中枢神経に対する”酸化ストレス”がその原因であると考えられます。
人間は酸素を消費して生きていますが、取り込んだ酸素の約2%ほどは活性酸素に変化します。
活性酸素とは、その名の通り「活性=反応しやすい」酸素であり、酸素の反応とは「酸化=錆び」です。
活性酸素が細胞を錆びさせる事により、中枢神経がストレスを受けて疲労感を感じると考えられているのです。
イミダペプチドは、この活性酸素の酸化ストレスから身体を守る、極めて高い抗酸化作用があります。
イミダゾール基は活性酸素と反応しやすいため、細胞が酸化される代わりにイミダペプチドが身代わりになってくれるのです。
これによって動物の細胞は酸化ストレスか守られ、長時間運動し続けても活性酸素のダメージを受けにくいと言うわけです。
イミダペプチドは経口摂取でも効果がある
現代では、「カラダに良い」と言われる成分は星の数ほどあります。
しかし、カラダに良いからと言って、それを経口摂取すれば効果が出るとは限りません。
口から取り入れたものは胃で消化され、腸で分解されて吸収されますから、その過程で有効成分が分解されて効果が無くなってしまうものも多いのです。
イミダペプチドも、経口摂取すると腸内の分解酵素によってカルノシンとアンセリンという2つのアミノ酸に分解されて吸収されます。
しかし、分解された後には再びイミダペプチド合成酵素によって再合成されるので、経口摂取でも効果を発揮できるのが大きな特徴です。
しかも人間の場合、骨格筋や脳など、特に消耗が激しく酸化ストレスにさらされる部位にイミダペプチド合成酵素が集中的に分布しているので、「疲れやすい部位にピンポイントで効く」という効果があります。
この事から、イミダペプチドを配合したサプリメントでは、疲労感の軽減に大きな効果があるという報告がいくつもされています。
イミダペプチドサプリは日本予防医薬が開発
そんなイミダペプチドですが、食品においては鳥の胸肉、マグロ、カツオの赤身などに多く含まれています。
胸肉といえば「高タンパク低脂肪」でトレーニーの強い味方ですが、実は「抗疲労」の面でも高い効果があるのです。
ただ、年齢を重ねたりハードなトレーニングが日常になっていたりと、特に疲れやすい、早く回復したいという場合にはサプリでの摂取が有効です。
日本でイミダペプチドのサプリを開発しているのは、株式会社日本予防医薬のみ。
日本予防医薬は文部科学省が主催して大阪市立大学など5大学と18の企業が参加する「抗疲労プロジェクト」のメイン企業でもあります。
日本予防医薬の「イミダペプチド」は、最近ではゴールドジムでもよくポスターが張ってありますし、月刊『IRONMAN』など本格的なトレーニング雑誌にも掲載されていて、ボディビルダーでも取り入れている人が増えているそうです。
角田信朗氏も欠かさず飲んでいるとインタビューで答えていました。
あのくらいの年齢になると、やはり疲労回復も一筋縄では行かないのでしょう。
ちなみに、日本予防医薬のイミダペプチドには「ソフトカプセル」と「ドリンク」の2種類があり、どちらも一日あたりのイミダペプチド含有量とコストパフォーマンスは同じなのですが、消費者庁に機能性表示食品と認定されているのはドリンクタイプだけです。
なぜソフトカプセルの方は認定されていないのかは不明です。
単に届け出ていないだけでしょうか?
試してみるならドリンクからの方が良いかもしれませんね。
詳しくは公式サイトで
▼▼▼▼▼