両側性機能低下とは何か?

筋トレ

以前、「片足スクワットの可能性」という記事でも少し触れましたが、人間の身体は「両側を同時に使う」時よりも「片側だけを使う」ときの方が力を発揮できるようになっています。

 

具体的に言うと、「右足だけの力と左足だけの力の和」は、「両足を同時に使った時の力」よりも遥かに大きいのです。

 

これは”両側性機能低下”と呼ばれる現象で、詳しいメカニズムについては様々な研究が行われています。

 

この原理を知っておくと、あなたのトレーニングもより効果的なモノにできるかもしれません!

 

今回は、この両側性機能低下についてご紹介します!

 

片側ずつの方が力がでる

日本体育大学が行った「一側性および両側性による動的脚伸展動作からみたBilateral deficit(山内,高橋.2011)」によると、両脚を同時に発揮した際の筋力(両側性)は、左右脚を個々に発揮する筋力の和(一側性)と比較して低くなることが報告されています。

 

この現象を(bilateral deficit=両側性機能低下:BLD)と呼び、その原理をトレーニングに活かす研究が進んでいます。

 

この実験では、レッグプレスのパワーを測定する機械が使用され、両足でのレッグプレスと、左右片足ずつのレッグプレスをそれぞれ行ってもらいました。
その結果、片足ずつのレッグプレスのパワーを足した力は、両足レッグプレスのパワーよりも有意に大きかったと言うことです。

 

従って、トレーニングを行う際は、「両足を同時に使うトレーニング」よりも「片足ずつのトレーニング」の方が、より高い負荷がかけられ、より強度の高いトレーニングが実施できると考えられます。

 

両足で行うトレーニングのデメリットとは

普通、スクワットといったら、両足をしっかり地面について行うものです。
スクワットにかぎらず、デッドリフト、オーバーヘッドプレス、ベンチプレス、ダンベルプレス、、、

 

ほとんどのエクササイズは、身体の両側を同時に使って行っていますよね。
身体の両側を同時に使うトレーニングを「バイラテラルトレーニング」と言います。

 

しかし、スポーツにおける様々な動作を思い返してみると、実は身体の両側を同時に使う場面って少ないのです。
野球の投球、サッカーのシュート、テニスのスマッシュ、ボクシングのパンチ、剣道の素振りでさえも、身体の片側に重心を置いて、それぞれの側面が異なる動きをしています。

 

身体の両側を同時に使うバイラテラルトレーニングばかり行っていることで、身体の片側を主に使う動きがやりにくくなってしまうことがあります。
これを”両側性機能障害”と言います。

 

これを防ぎ、スポーツに於いても”機能的”な身体を作るためには、身体の片側を使ったトレーニングを取り入れるのが有効です。
身体の片側を使うトレーニングを「ユニラテラルトレーニング」と言います。

 

一側性の動作が多いスポーツをやっている方は、このユニラテラルトレーニングが特に有効であると考えられます。

 

ユニラテラルトレーニングの代表的な種目

ランジ

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ブルガリアンスクワット

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ピストルスクワット

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シングルレッグプレス

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ワンハンドショルダープレス

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ワンハンドローイング

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一側性トレーニングを上手に取り入れよう

両側性機能低下と一側性トレーニングの有効性について紹介してきましたが、だからといって両側性トレーニングが不要というわけではありません。

 

シンプルなバーベルスクワットやデッドリフト、ベンチプレスなどは「問答無用で高重量を持てる」という点で優れたトレーニングです。
両側性トレーニングで身体全体を鍛え、一側性トレーニングで鍛えたい部位を狙い撃ちにする。

 

両方を上手に取り入れて、バランスの良いトレーニングを目指しましょう!


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