筋トレの物理的刺激と化学的刺激とは?筋肉が成長する仕組みを知ろう!

筋トレの物理的刺激と科学的刺激

筋肉は、トレーニングによって強い刺激を与えることで成長します。

 

しかし、その”刺激”とは具体的に何でしょうか?

 

どのような刺激によって、身体の中でどんな変化が起こり、筋肉は成長するのでしょうか?

 

今回は、筋肉を成長させる”物理的刺激””化学的刺激”についてご紹介します!

 

筋トレの物理的刺激

筋力トレーニングの”物理的刺激”とは、その名の通り物理的な”強い負荷”で筋繊維を破壊する刺激のことです。

 

筋肉を拡大していくと、非常に細かい筋繊維のカタマリであることがわかります。
>>筋繊維について詳しくはコチラ

 

この筋繊維が収縮することによって筋肉は力を発揮するわけですが、強い負荷がかかると収縮しながらも筋繊維は少しずつ切れてしまいます。

筋トレの物理的刺激と科学的刺激

強い負荷で、束ねられた繊維が少しずつ切れていく

 

筋繊維の周囲には「筋サテライト細胞(衛星細胞)」という細胞が張り付いており、大きな負荷で筋肉が損傷すると、このサテライト細胞の増殖スイッチが入って、壊れた部分の修復のために働き始めます。
>筋サテライト細胞について詳しくはコチラ

 

筋繊維が傷つくと、SOSサインとして複数の成長因子という物質が放出され、サテライト細胞はそれに反応して増殖を始めると考えられています。
筋サテライト細胞は、傷ついた繊維を修復するとき、次は損傷しないように前よりも強く太く筋繊維を補強していきます。

 

このようにして、筋繊維は次第に太くなっていくのです。

 

筋トレの物理的刺激と科学的刺激

筋トレの化学的刺激

筋力トレーニングの”化学的刺激”とは、運動によって筋肉が放出する”代謝物質”による刺激のことです。

 

筋トレのような無酸素運動を続けるためには、解糖系エネルギー供給機構によって、グリコーゲンなどの糖質を分解してATPを再合成します。
この解糖系エネルギー供給の過程では、乳酸などの代謝物質が大量に放出され、筋肉内に貯まっていきます。
>>解糖系エネルギーについて詳しくはコチラ

 

筋力トレーニングでは、動作の終始に渡って筋肉から負荷が抜けないように意識し、筋肉を収縮し続けることが基本です。

 

運動しながらも筋肉の収縮が解けないでいると、周囲の血管が圧迫されて血流が減り、代謝物質を洗い流したり、新たな酸素やエネルギー源が供給されるのが妨げられます。
これによって筋肉には強いストレスがかかり、それが刺激となって成長ホルモン男性ホルモン(テストステロン)が分泌されると考えられています。

 

筋肉に代謝物質が貯まることは、それだけ筋肉が酷使されているということであり、その刺激に対応するために、筋肉を成長させようとするのが成長ホルモンです。

 

長時間筋肉の収縮を解かないことで、筋肉内に貯まる代謝物質の量を増やし、その化学的刺激によって成長ホルモンの分泌を促すのがいわゆるスロートレーニング(スロトレ)です。

 

筋トレは一箇所に集中して負荷をかけろ!

筋トレの物理的刺激と科学的刺激

筋トレによって筋肉がどう刺激を受けて成長していくのかを見てきました。

 

これが理解できると、仕事で行っている肉体労働が、筋トレに比べて筋肥大に繋がりにくいのも理解できます。
仕事の場合、なるべく疲れを溜めないように、疲労を分散しながら身体を動かします。
そうでなくては、翌日も同じように仕事をこなすことが出来ないからです。

 

実は筋トレでも同じことがいえます。
例えば腕立て伏せ。
回数をできるだけ多くやろうとすると、腕と胸以外の別の筋肉も使って、疲労を分散しながら身体を持ち上げようとします。

 

そうすれば、回数は多くできるかもしれませんが、腕と胸のトレーニングとしては失敗です。
負荷を分散してしまっては、筋肥大に必要な”刺激”が入りません。

 

全ての負荷を胸と腕に乗せ、体重を持ち上げるという”物理的刺激”
1セット30回なら、30回終わるまで常に大胸筋の収縮を解かない事で、代謝物質が洗い流せない”化学的刺激”

 

このような”刺激”を受けることで、筋肉は強く成長するのです。

 

自分が行っているのが、単なる仕事や運動なのか?
それとも筋肉を強く成長させるための”筋トレ”なのか?

 

筋肉が刺激を受ける仕組みを理解して、より効果的な筋トレを行いましょう!


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